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バイオシミラーの時代がやってくる
こんにちは!タロスケです。
今回は「バイオシミラーの時代がやってくる」。
こんなテーマで取り上げていきたいと思います。
なぜバイオシミラーの時代がやってくるのか?
- 後発品医薬品の時代はやってきた
- 薬価が高いのは生物学的製剤
- バイオシミラーの時代がやってくる
答えはいたってシンプルです。
そして実際に
- 厚生労働省医政局経済課はバイオシミラーに対する医師の理解促進に注力:「バイオ医薬品とバイオシミラーの基礎知識」をテーマに講習会など開催
- 2019年度はバイオ医薬品開発促進事業として、4446万8000円と前年を上回る予算を確保
- (20年度改定)在宅自己注射指導管理料に「バイオ後続品導入初期加算」を新設:患者に対して説明を行い、実際にバイオシミラーを導入した場合に処方日から3か月を限度として算定
バイオシミラーの導入は国策となってまいりました。
ここで今回は
- バイオシミラー製品
- 先発品との価格差
以上3点を簡単に調べてみました。
バイオシミラーのある代表的な医薬品
バイオシミラーのある代表的な医薬品をご紹介します。
グラン
グランです。G-CSF製剤。
- 先発品メーカー:協和キリン
- 一般名:フィルグラスチム
- 効能効果:好中球減少症
バイオシミラーメーカー
- 富士製薬
- 持田製薬
- テバ
- NK
- サンド
薬価の違い
- グラン300μg:17479円
- フィルグラスチム「テバ」:8711円
レミケード
レミケード。TNF-α製剤。
- 先発品メーカー:田辺三菱製薬
- 一般名:インフリキシマブ
- 効能効果:関節リウマチなど
バイオシミラーメーカー
- 日本化薬
- あゆみ
- 日医工
- ファイザー
薬価の違い
- レミケード100mg:77,871円
- インフリキシマブ「あゆみ製薬」:45,101円
エンブレル
エンブレル。
完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤
- 先発品メーカー:ファイザー
- 一般名:エタネルセプト
- 効能効果:関節リウマチなど
バイオシミラーメーカー
- あゆみ製薬
- 日医工
- 帝人ファーマ
薬価の違い
- エンブレル50mgペン:30,937円
- エタネルセプト50mgペン「あゆみ製薬」:17,246円
ハーセプチン
ハーセプチン。
抗HER2ヒト化モノクローナル抗体製剤。抗悪性腫瘍剤。
- 先発品メーカー:中外製薬
- 一般名:トラスツズマブ
- 悪性腫瘍剤
バイオシミラーメーカー
- ファイザー
- 第一三共
- 帝人
薬価の違い
- ハーセプチン150mg:44,215円
- トラスツズマブ「ファイザー」:30,214円
アバスチン
アバスチン。
抗悪性腫瘍剤。抗VEGFモノクローナル抗体製剤。
- 先発品メーカー:中外製薬
- 一般名:ベバシズマブ。
- 悪性腫瘍剤
バイオシミラーメーカー
- ファイザー
- 第一三共
薬価の違い
- アバスチン400mg:161,885円
- ベバシズマブ400mg「ファイザー」:100,835円
リツキサン
リツキサン。
抗悪性腫瘍剤。抗CD20モノクローナル抗体製剤。
- 先発品メーカー:中外製薬
- 一般名:リツキシマブ
- 悪性腫瘍剤
バイオシミラーメーカー
- 協和キリン
- ファイザー
薬価の違い
- リツキサン500mg:152,292円
- リツキシマブ500mg「ファイザー」:104,404円
このように生物学的製剤もどんどんバイオシミラー製剤が発売して行くでしょう。
バイオシミラー自体も高薬価ですが、先発品と比較して約70%の薬価です。
日本の医療の高薬価を占めているのが生物学的製剤です。
これらのような製品も後発品にシフトする仕組みができました。
低分子薬も後発品のみならず、地域フォーミュラリーなどで薬剤費を抑制する自体ができました。
今後は、バイオシミラー製剤を輩出して行くメーカーが売り上げを伸ばしていくでしょう。