【コロナウイルスの影響】STROKE2020延期、アステラスは営業職も在宅検討
こんにちは!タロスケです。
今回は日に日にUPDATEされているコロナウイルスの影響について整理したいと思います。
特にMRさんに関わるような学会や各社の方針についてご紹介致します。
前回(2020年2月23日)はこちらをご紹介しました。
各学会、各医療機関、各メーカーとも日々会議を行って対策をアップデートしております。
今回はそのアップデートされた情報を追加します。
学会延期:STROKE2020
日本循環器学会、日本胃がん学会に加えまして、今回延期を決断された大きな学会がSTROKE2020です。
STROKE2020とは
- 第45回日本脳卒中学会
- 第49回日本脳卒中の外科学会
- 第36回スパズム・シンポジウム
の合同開催という大規模な大会です。
- 日時:2020年3月26日〜3月28日
- 場所:パシフィコ横浜
開催一ヶ月前にして決断をされたようです。
学会ホームページには以下のような文面がございます。
【STROKE2020(8月開催に変更】
3月26日(木)~28日(土)に予定されておりましたSTROKE 2020の開催につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大のため、 会期を二日間に短縮して本年8月24日(月)、25日(火)に延期させていただくことになりました。
なお、開催場所はパシフィコ横浜のままで変更ありません。
予見困難な情勢下ではありますが、三学会会長により本会の開催意義や運営見通しなどの審議を重ねまして、各学会理事会のご承認もいただき8月への延期開催に踏み切った次第でございます。
延期後のプログラムの詳細については改めてご案内させていただきます。
なお、日程短縮にともない一部の演題につきましては発表形式の変更をお願いする場合がございます。
諸般の状況に鑑みましてご理解とご了解をいただけますようお願い申し上げます。
会員の先生方には、運営事務局より別途STROKE 2020 NEWSで配信させていただきますので、ご確認をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染が1日でも早く収束することを願っております。
(学会ホームページより:http://www.congre.co.jp/stroke2020/)
第140回日本薬学会
140回の歴史ある学会、日本薬学会は中止を決断されました。
これらも大会長の苦渋なる英断でしょう。
大会を一ヶ月前にして中止を決断されました。
- 日時:2020年3月25日〜3月28日
- 国立京都国際会館
今回中止を決断された理由もHPにアナウンスをされており、非常に丁寧な説明です。
ぜひご確認ください。
中止決定に至った主な理由
- 接触感染や飛沫感染を完全には排除できず、参加者の安全を確保できないこと。(マイク、レーザーポインター、クローク、PC受付、受付など)
- 既に多くの製薬企業が出張の禁止や自粛の指示を出しており、今後も企業の方のシンポジウムや一般演題の大量キャンセル、多くのランチョンセミナーや企業展示などのキャンセルが予想され、年会開催の意義が大きく損なわれてしまうこと。
- リスクを冒して開催して、大学、研究所、企業の方などの中から一人でも感染者が出た場合には、濃厚接触者を含めた多くの方が登校や出勤をできなくなることから、新年度の授業や運営が成り立たなくなる可能性があること。
- 多くの薬剤師の方も参加される予定であり、薬剤師の方の感染が発覚した場合には、病院や薬局の運営に対して計り知れない打撃を与える可能性があること。
(引用:大会ホームページより:https://confit.atlas.jp/guide/event/pharm140/static/notice?lang=ja)
開催をして、感染のリスクがでた場合、その影響は計り知れないということです。
日本心臓血管外科学会
先週まで検討中でしたが、日本心臓血管外科学会も延期を英断されました。
コロナウイルスの影響はここ1週間で情勢が大幅に変わりました。
日に日に政府の方針も変わってきております。
特に3月上旬の学会の大会長は大変悩まれたと思います。
- 日時:2020年3月2日〜3月4日
- 福島県
ぜひ延期後は大盛況に上に終了して、日本の医療の発展、患者さんや日本国民のよりより未来へと繋げて頂きたいです。
第50回日本心臓血管外科学会総会 開催延期のお知らせ
3月2日(月)〜4日(水)に福島市で開催を予定しておりました第50回日本心臓血管外科学会総会および3月1日(日)の卒後教育セミナーですが、感染経路不明の市中感染が複数の箇所で発生するなど、新型コロナウイルス感染の急速な拡大を受けて、臨時理事会を開催し学術総会の開催延期の決定をいたしました。
ご参加を予定されていた皆様におかれましては、現在の状況を鑑み御理解いただけましたら幸甚です。
新たな開催日程等につきましては、可及的速やかにホームページおよびメール等でご連絡させていただきます。
(引用:https://site2.convention.co.jp/jscvs50/)
第42回日本造血細胞移植学会総会
先週まで検討中でありました、第42回日本造血細胞移植学会総会も中止の運びとなりました。
大会長も苦渋の決断をされました。
- 日時:2020年3月5日〜3月7日
- 東京国際フォーラム
第42回日本造血細胞移植学会総会の開催中止のお知らせ
新型コロナウイルス感染の拡大にともない、3月5日(木)~7日(土)に予定しておりました第42回日本造血細胞移植学会総会の開催中止を決定いたしました。
学会参加者の安全と感染拡大の防止、特にこの学会参加者は職場に戻ると多くの免疫不全の患者さんを担当する特殊性を持つことから今開催すべきでないとの結論に至りました。
今後の対応・方針に関しては検討中でございますので、決定次第ご案内申し上げます。
ご参加を予定されている皆様におかれましては、多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
(引用:学会ホームページhttps://www.jshct.com/modules/news/index.php?content_id=232)
開催の方向:日本集中治療医学会
日本集中治療医学会です。こちらは開催の方向で英断をされました。
懇親会やハンズオンセミナーは中止となるようです。
感染対策に十分気をつけた上で開催するようです。
- 日時:2020年3月6日〜3月8日
- 名古屋国際会議場
このような状況の中、何が正解で何が不正解かはわかりません。
最大限のリスクマネジメントを行いながら、日本への貢献を何卒お願いしたいところです。
製薬会社の対応:アステラス製薬
アステラス製薬は、国内リーディングカンパニーとして、営業所の社員レベルまで「在宅勤務の対象」としました。
医療機関はコロナウイルスの感染リスクは高いです。
そのような施設に出入りをしているMRさんは、同僚や自宅にも帰宅し、周囲の人間や家族にも感染をさせるリスクがあります。
全社員向けともに、集合研修や会議は避けるように指示をしたそうです。確かにインターネットやWEB会議が普及した現代では代替案がありますからね。
社員にもそのような指示を出していることから、講演会や研究会も中止・延期の申し入れを実施しているようです。
まとめ
今週に入って、学会などは大幅に中止・延期の方向で動き始めました。
開催することが悪いことではありませんし、中止をすることが素晴らしいことでもないかもしれません。
このような前例のない事態の中、それぞれの方が真剣に議論して決断をされたことが素晴らしいことだと思います。
そして、製薬会社も大規模な講演会や会議は中止をしているようです。
医薬品メーカーのMRとして各医療機関に出入りをしている訳ですから、中止は当然のことと思います。
万が一、大規模な集会を開催してそこから感染が拡大しようものなら大ニュースになり、会社の評判に関わってきますからね。
今後も情報がアップデートされ次第ご紹介していきたいと思います。