【コロナウイルスの影響】感染症指定病院ってどこ?
入社3年目の女性MRがこんなことを言ってました。


本日の内容についてご紹介する前に、まず簡単な自己紹介。
いまは国内医薬品メーカーのマネージャーです。これまでの仕事のほとんどがMRです。
こちらがMRとしての担当経験。幅広い担当製品。多くの診療科を訪問しました。
●地方の大学病院:5年
●東京の日本有数の私立大学病院 :4年
●東京の日本有数の国立大学病院:3年


指定感染症とは

意外と知らないMRさんも多いのですが、日本では感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)という法律があるのです。
この感染症法にに基づいて「隔離」などの対応が行われているのです。
2020年1月25日に新型コロナウイルスも指定感染症になりました。
指定感染症は、感染力や重症度などに応じて1類感染症から5類感染症まで分類されています。
指定感染症の措置

MRさんは医療機関に出入りをしていれば、新型コロナウイルスに感染するリスクは高まります。
もし感染して入院が必要な状況になった場合、拒否することができない、強制力が働き、隔離されることになります。
その分、入院による費用は公費負担となります。
そして、医療機関は新型コロナウイルスを診断した際の届け出が必要となるため、
ニュースで「本日感染者〇〇人」といった、全例把握が可能となるのです。
そして指定感染症になると、新型コロナウイルスの確定診断がされた症例は「感染症指定医療機関」のみで診療されることになります。
そのため、「感染症指定医療機関」の負荷が今後どんどん高まって行くことが予想されております。
MRの皆さんの中には、自身の担当の施設が「感染症指定医療機関」であるかどうか、それを把握せずにメールによる宣伝攻撃をしている輩もいるようです。
感染症指定医療機関はどこかご存知ですか?
東京の感染症指定医療機関
感染症指定医療機関の中でも、東京都の施設一覧をご紹介いたします。
第一種感染症指定医療機関 :東京都立駒込病院、東京都立墨東病院、荏原病院、自衛隊中央病院
都内で4施設(8床)、日本全国で55医療機関(103床)
- 東京都立駒込病院:28床
- 東京都立墨東病院:8床
- 荏原病院:18床
- 豊島病院:20床
- 青梅市立総合病院:4床
- 東京医科大学八王子医療センター:8床
- 国家公務員共済組合連合会 立川病院:6床
- 武蔵野赤十字病院:6床
- 公立昭和病院:6床
- 町立八丈病院:2床
これぐらいしかないのが実情なんです。
そのため小池都知事が新型コロナウイルスに対応できる病床を4000を目指して準備をするとおっしゃっておりました。
今後は、こちらの医療機関はもちろんですが、これ以外の医療機関も受け入れをしていく可能性があります。
ご自身が訪問している施設が、受け入れをしていくのかどうか、注視する必要があります。
このような状況の中でも、特定のメーカーさんはフラフラ訪問しているようです。笑
業務ミッションも大切ですが、国や都知事の方針などに従い、ご自身やご家族の命を優先して考えてみる時期かもしれませんよ?