【コロナウイルス訪問自粛】自粛していないメーカーとプロモーション製品



MRのみなさんの多くが、3月は訪問自粛をしていたメーカーが多かったですね。(4月は全メーカー自粛しておりました。)
3月はまさに「感染拡大を避けるために自粛すべきか」「このままプロモーションすべきか」各社の対応が分かれました。
いまは国内医薬品メーカーのマネージャーです。これまでの仕事のほとんどがMRです。
こちらがMRとしての担当経験。幅広い担当製品。多くの診療科を訪問しました。
●地方の大学病院:5年
●東京の日本有数の私立大学病院 :4年
●東京の日本有数の国立大学病院:3年



3月プロモーション量が多かった製品
3月のMR訪問自粛期間の中、自粛せずにプロモーションをしていた製品は?
ちょっと気になるランキング。
紹介の元となるのは、インテージヘルスケアの「Impact Track」2020年3月度データ。
新型コロナウイルス感染症の影響で、対面による医師への情報提供が激減したことがデータにも表れております。
なぜなら、MRによる推計ディテール数の全社合計値(GP・HP合算)は前年同期比で34%減少しておりました。
(引用:インテージヘルスケア)
インテージヘルスケアのデータはGPとHPに分けて報告されております。
GPとHPごとのプロモーション量、院内説明会、講演会、WEB講演会。
それぞれのチャネルごとにプロモーション量の多かった製品をランキングしております。
その中で活動自粛中にガンガンプロモーションしていた製品は、GPのディテールのランキングで把握することができるのではないかと。
HPは病院からの訪問自粛依頼が多かったと思います。
メーカーの活動自粛の意思以上に、病院の意向が反映されております。
ではGPでガンガンプロモーションをしていた製品をチェックしましょう。
10位(前月:49位) シムビコート(アストラゼネカ)
今回、10位にランクインしたのはアストラゼネカのシムビコート。
前月49位からの大躍進です。
2010年1月に発売した喘息治療薬です。
発売して約10年も経過するのにも関わらず、ここにきて突然の大躍進。
ここまで積極的にプロモーションをしていた背景を知りたいですね。
9位(前回12位) リクシアナ(第一三共)
第一三共のリクシアナ。前月12位から9位へランクアップ。
第一三共さんの開業担当は、あまり活動を自粛することなくプロモーションをしていたのでしょうか。。。
8位(15位) デベルザ(興和)
8位は興和の糖尿病治療薬のデベルザ。
前回の15位からアンクアップ。
販売体制変更の影響もあったのか、プロモーション自粛は少なかったようです。
7位(9位)サインバルタ(シオノギ製薬)
7位にランクインしたのは、シオノギ製薬のサインバルタ。
うつ病の薬。そして疼痛緩和をする薬です。
前回の9位からランクアップ。
シオノギ製薬もプロモーション継続していたようですね。
6位(8位)ビレーズトリ(アストラゼネカ)
6位はアストラゼネカのビレーズトリ。
COPD治療薬。
シムビコートに続いて2製品目のランクイン。
3月も自粛することなくプロモーションをしていたことが分かります。
5位(16位)レルベア(グラクソ・スミスクライン)
5位はグラクソ・スミスクラインのレルベア。
前回の16位から一気にランクアップ。
喘息の治療薬です。
4位(25位)テリルジー(グラクソ・スミスクライン)
4位も同じくグラクソ・スミスクラインの製品。
テリルジー。
COPDの治療薬です。
グラクソ・スミスクラインは、レルベアに続いて2製品目のラインクイン。
3月も活動自粛することなく、プロモーションを継続していたことが分かります。
3位(4位)パルモディア(興和)
3位は興和のパルモディア。
高脂血症の治療薬。
興和は2製品目のラインクイン。
興和時代はプロモーションを継続していたことが分かりますね。
2位(2位)ミネブロ(第一三共)
2位は第一三共のミネブロ。
高血圧の薬。
第一三共はリクシアナに続いて2製品目のランクイン。
1位(1位)タリージェ
1位はタリージェ。第一三共。
3製品もランクインすると、もはや新型コロナウイルス並みにアクティビティが高いように思えてくる。
この会社のスゴイところは、いつでもアクティビティが高い。
まとめ
今回の結果を見ますと、
第一三共、興和、グラクソ・スミスクライン、アストラゼネカ。
少なくとも、これらの会社は3月に入っても訪問を継続されていたことが分かりました。
4月から全てのメーカーが活動を自粛しております。
いつから再開するのかは分かりませんが、、、
これらの会社がまずは動き始めそうですね。