2017年 日本国内で画期的な医薬品として使われていた医薬品の売上ランキングです。
10位 アジルバ(一般名:アジルサルタン:武田薬品工業)
高血圧症の治療薬。
血管を収縮して血圧を上げる体内の物質であるアンジオテンシンIIの受容体に拮抗し、末梢血管の抵抗を低下させて血圧を下げる薬。
9位 モーラス (一般名:ケトプロフェン:久光製薬)
非ステロイド系の鎮痛消炎剤。
炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を阻害。炎症を抑えて痛みを和らげます。
8位 オルメテック(一般名:オルメサルタン:第一三共)
高血圧治療薬。
アンジオテンシンIIタイプ1受容体に選択的に作用。
アンジオテンシンIIの結合を競合的に阻害して血圧を低下させる。
7位 ジャヌビア(一般名:シタグリプチン:メルク)
DPP-4阻害薬に分類される経口血糖降下薬。
DPP-4はインクレチンの分解に関係する酵素であり、これを阻害することで、高血糖時のインスリン分泌を高めて血糖値を低下させるので、2型糖尿病の治療薬として利用されている。
6位 イグザレルト(一般名:リバーロキサバン:バイエル)
経口抗凝固薬の一つである。
最初に開発された直接第Xa因子阻害薬。
5位 レミケード(一般名:インフリキシマブ:セントコア/田辺三菱製薬)
抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体。
インフリキシマブの適応として、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、ベーチェット病によるぶどう膜炎、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎、腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病、川崎病。
4位 リリカ(一般名:プレガバリン:ファイザー)
神経障害性疼痛の治療薬。
日本では2010年より商品名リリカで、ファイザーより製造販売されている(エーザイが販売提携)。
3位 オプジーボ(一般名:ニボルマブ:小野薬品工業)
悪性黒色腫治療で当初承認。
後に非小細胞肺癌・腎細胞癌に適用拡大された。
ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体製剤。
当時の京都大学医学部の本庶佑博士の研究チームが開発に貢献しノーベル賞受賞。
2位 ネキシウム(一般名:エソメプラゾール:第一三共/アストラゼネカ)
プロトンポンプ阻害剤。
1位 アバスチン(一般名:ベバシズマブ:ロシュ)
血管内皮細胞増殖因子(VEGF)に対するモノクローナル抗体。
VEGFの働きを阻害することにより、血管新生を抑えたり腫瘍の増殖や転移を抑えたりする作用を持つ。
分子標的治療薬の一つであり、抗がん剤として使用されるほか、加齢黄斑変性や糖尿病性網膜症の治療薬として期待されている。