- 1 2019年11月 医療用医薬品 売上ランキング
- 1.1 医療用医薬品売り上げ上位20製品(2019年11月単月)
- 1.1.1 20位 ヒルドイド 48億円
- 1.1.2 19位 ゼチーア 50億円
- 1.1.3 18位 ジャヌビア 51億円
- 1.1.4 17位 ヒュミラ 51億円
- 1.1.5 16位 サインバルタ 52億円
- 1.1.6 15位 レミケード 54億円
- 1.1.7 14位 エリキュース 55億円
- 1.1.8 13位 アジルバ 60億円
- 1.1.9 12位 エディロール 62億円
- 1.1.10 11位 アイリーア 63億円
- 1.1.11 10位 イグザレルト 63億円
- 1.1.12 9位 サムスカ 64億円
- 1.1.13 8位 タケキャブ 72億円
- 1.1.14 7位 ネキシウム 75億円
- 1.1.15 6位 オプジーボ 77億円
- 1.1.16 5位 リクシアナ 77億円
- 1.1.17 4位 タグリッソ 77億円
- 1.1.18 3位 リリカ 82億円
- 1.1.19 2位 アバスチン 92億円
- 1.1.20 1位 キイトルーダ 112億円
- 1.1 医療用医薬品売り上げ上位20製品(2019年11月単月)
2019年11月 医療用医薬品 売上ランキング
こんにちは!コロスケです。
「2019年11月医療用医薬品売上ランキング」についてご紹介いたします。
今回このテーマを取り上げる理由ですね。
製薬業界で働いていてどの医薬品が売り上げが高いのか?については基礎知識です。
一般の方からすれば、医療費を圧迫している製品。
患者さんにとっては画期的な医薬品。
企業からすれば投資製品。。。
最近のMRさんは担当製品が1〜3つくらいに絞られていて、自社製品ですら理解されていなかったり。
せめて業界の中で有名な薬剤くらいは覚えておいても良いですね。
そのため基礎知識として、2019年11月の売り上げランキングの速報が出ましたので、簡単にピックアップしていこうと思います。
医療用医薬品売り上げ上位20製品(2019年11月単月)
では20位から1つ1つご紹介いたします。
20位 ヒルドイド 48億円
マルホのヒルドイド軟膏です。1996年に販売。薬価収載が2008年。
●この薬の作用と効果について
皮膚の保湿作用があり、皮膚の乾燥性症状を軽くします。また使用部位の血行を促進し、血行障害に基づく痛みや腫れを軽くします。
通常、凍瘡、瘢痕・ケロイド、指掌角皮症、皮脂欠乏症などの治療に用いられます。(引用:くすりのしおりより)
19位 ゼチーア 50億円
●この薬の作用と効果について小腸壁細胞にあるタンパク質を介してコレステロールおよび植物ステロールの吸収を阻害し、肝臓のコレステロール含量を低下させ、血液中のコレステロールを低下させます。通常、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)
18位 ジャヌビア 51億円
●この薬の作用と効果について血糖を一定に保つ働きをするインクレチンを分解する酵素を阻害することにより、血糖が高い時にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善します。通常、2型糖尿病の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)
17位 ヒュミラ 51億円
●この薬の作用と効果について
関節リウマチ、乾癬、強直性脊椎炎、若年性特発性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などの主要な原因物質の一つと考えられているTNF(腫瘍壊死因子)-αの働きを抑えます。TNFは、健康状態でも体内に存在するサイトカインの一つで、免疫の働きや炎症、痛みの発現にかかわっています。
引用:くすりのしおり)
16位 サインバルタ 52億円
●この薬の作用と効果について
脳内でセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、脳内の神経伝達をスムーズにし、憂うつな気分を和らげ、やる気がなくなる、不安といった症状を改善します。
(引用:くすりのしおり)
15位 レミケード 54億円
抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤です。
●この薬の作用と効果について
各種疾患の免疫異常の原因とされているTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)の働きを抑えることにより、炎症をしずめ、症状を改善します。通常、関節リウマチ、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、乾癬、強直性脊椎炎、腸管型・神経型・血管型ベーチェット病、川崎病の急性期、クローン病、潰瘍性大腸炎に用いられます。(引用:くすりのしおり)
14位 エリキュース 55億円
●この薬の作用と効果について
外因性および内因性血液凝固経路の収束点である第Xa因子を阻害することにより、その下流のプロトロンビンからトロンビンへの変換を抑制し、直接的な抗血液凝固作用および間接的な抗血小板作用を示します。(引用:くすりのしおり)
13位 アジルバ 60億円
●この薬の作用と効果について
血管を収縮して血圧を上げる体内の物質であるアンジオテンシンIIの受容体に拮抗し、末梢血管の抵抗を低下させて血圧を下げる薬です。
12位 エディロール 62億円
●この薬の作用と効果について
活性型ビタミンD3の誘導体であり、小腸でのカルシウム吸収を助け、骨の新陳代謝を改善します。その結果、骨密度を増やし骨を強くして骨粗鬆症による骨折を予防します。
(引用:くすりのしおり)
11位 アイリーア 63億円
眼科用VEGF阻害剤です。通常、糖尿病黄斑浮腫の治療に用いられます。
●この薬の作用と効果について
網膜の血管からの血液成分の漏れに関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)を阻害することにより、血管から漏れ出す量を減らして黄斑浮腫を改善し、その結果低下していた視力を改善させます。(引用:くすりのしおり)
10位 イグザレルト 63億円
選択的直接作用型第Xa因子阻害剤です。
●この薬の作用と効果について
血液凝固第Xa因子を阻害することで、血液が固まる働きを抑えます。心房で血液が固まりやすくなっている状態を改善することで、血栓が血管に詰まって生じる疾患(血栓塞栓症)が起こるのを防ぎます。
9位 サムスカ 64億円
●この薬の作用と効果について
この薬は腎臓に作用して尿量を増やし、体内の余分な水分を排泄することにより、体のむくみをとります。
通常、他の利尿剤で治療しても体のむくみに対する効果が不十分な場合に、他の利尿剤に併用して用いられます。(引用:くすりのしおり)
8位 タケキャブ 72億円
武田薬品・大塚製薬のタケキャブ。一般名:ボノプラザンフマル酸。
●この薬の作用と効果について
カリウムイオンに競合的な様式でプロトンポンプを阻害することによって、胃酸の生成を抑制します。
通常、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の治療、低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃・十二指腸潰瘍の再発抑制に用いられます。(引用:くすりのしおり)
7位 ネキシウム 75億円
●この薬の作用と効果について
胃酸分泌の最終過程であるプロトンポンプに作用し、胃酸分泌を抑制します。また、胃酸分泌を抑制し胃内のpHを上昇させることにより、抗菌薬の抗菌作用を高めます。(引用:くすりのしおり)
6位 オプジーボ 77億円
●この薬の作用と効果について
PD-1受容体を介したがん細胞とT細胞(免疫細胞)の結合を阻害して、T細胞の活性化を促すことで、がんに対する免疫反応を亢進させ、抗腫瘍効果を示します。通常、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、根治切除不能または転移性の腎細胞癌、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫、再発または遠隔転移を有する頭頸部癌、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)
5位 リクシアナ 77億円
●この薬の作用と効果について
血液凝固の経路のうち活性化血液凝固第X因子を阻害することにより、血液の凝固をおさえます。血液を固まらせる働きをおさえ、血液が固まりやすくなっている状態を改善し、血管内で血液が固まって生じる疾患(血栓塞栓症)を予防します。
通常、非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制に用いられます。
4位 タグリッソ 77億円
抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤です。
●この薬の作用と効果について
上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼを選択的に阻害し、T790M変異および活性化変異を有する腫瘍細胞の増殖能を低下させます。
通常、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺癌の治療、またはEGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)
3位 リリカ 82億円
●この薬の作用と効果について
中枢神経系においてカルシウム流入を抑制し、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑制することにより、過剰に興奮した神経を鎮め、痛みを和らげます。
通常、神経障害性疼痛や線維筋痛症に伴う疼痛の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)
2位 アバスチン 92億円
●この薬の作用と効果について
がん細胞の増殖に必要なVEGFという糖たんぱく質の働きを阻害することにより、腫瘍の増殖を抑えます。
通常、結腸がん、直腸がん、扁平上皮がんを除く非小細胞肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、乳がん、悪性神経膠腫の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)
1位 キイトルーダ 112億円
抗悪性腫瘍剤です。ヒト化抗ヒト PD-1 モノクローナル抗体
●この薬の作用と効果について
T細胞(免疫細胞)の受容体(PD-1)とがん細胞表面のタンパク質(PD-L1およびPD-L2)の結合を阻害し、T細胞の活性化を促すことで、腫瘍の増殖を抑えます。通常、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)の治療に用いられます。(引用:くすりのしおり)