【製薬・MRブログ】ギリアド・サイエンシズを調べてみた【JAK阻害薬市場に参入】
メタボ対策!燃焼系ボディコース体験【エルセーヌMEN】 (更新日:2020年11月23日)

本日は、このような疑問にお答えいたします。
✔︎ 本日の内容
- ギリアド・サイエンシズってどんな会社?
- ギリアド・サイエンシズのパイプライン
- サバイバル時代を生き抜くために
✔︎ 本記事の信頼性:僕のこと
私は、現在下記のテーマについて情報発信しております。
僕のMR経験です。
✔︎ 僕のMR経験
今回はJAK阻害薬市場にも参入したギリアドサイエンシズについて調べてみました。
ギリアド・サイエンシズとは
ギリアド・サイエンシズは米国に本社を置く医薬品メーカーです。
- 設立:1987年(米国)
- 日本法人設立:2012 年
インフルエンザ治療薬「タミフル」を開発し、ロシュにライセンス供与したメーカーです。
抗ウイルス薬の開発に強い印象です。
✔︎ 得意な疾患領域
- HIV
- B型肝炎
- C型肝炎
- インフルエンザ
C型肝炎治療薬「ソバルディ」「ハーボニー」の上市に伴い、日本で販売体制を構築しました。
その後、B型肝炎治療薬も上市。
そしてHIV治療薬を鳥居薬品に任せておりましたが、取り戻す形でHIVにも参入。
そして今回、5剤目のJAK阻害薬「ジセレカ」を発売しました。
ギリアド・サイエンシズのパイプライン
ギリアド・サイエンシズの開発パイプラインです。
✔︎ ギリアド・サイエンシズのパイプライン
一般名 | 薬効・作用メカニズム | 適応症(予定) | Phase | |
---|---|---|---|---|
filgotinib(ジセレカ) | JAK1阻害 | 潰瘍性大腸炎 | 第3相 | |
filgotinib(ジセレカ) | JAK1阻害 | クローン病 | 第3相 | |
filgotinib(ジセレカ) | JAK1阻害 | 乾癬性関節炎 | 第3相 | |
filgotinib(ジセレカ) | JAK1阻害 | 強直性脊椎炎 | 第3相 | |
bictegravir / emtricitabine / tenofovir alafenamide | インテグラーゼ阻害 核酸系逆転写酵素阻害 | HIV・HBV重複感染 | 第3相 | |
lenacapavir | HIV-1 カプシド阻害 | HIV多剤既治療 | 第3相 | |
cilofexor | FXR活性化 | 原発性硬化性胆管炎 | 第3相 | |
sofosbuvir / velpatasvir | NS5Bポリメラーゼ阻害 NS5A阻害 | 代償性C型肝炎 | 第3相 |
ギリアド・サイエンシズは、これまでC型肝炎領域で利益を上げてきました。
現在は、HIVとB型肝炎の製品を追加しました。
そして、JAK阻害薬のジセレカは、適応疾患を広げていく予定のようです。
✔︎ ジセレカの開発状況
- 関節リウマチ(発売中)
- 潰瘍性大腸炎(P3)
- クローン病(P3)
- 乾癬性関節炎(P3)
- 強直性脊椎炎(P3)
もともとレッドオーシャンの市場です。
そのため、ジセレカはエーザイと販売提携をしました。
ジセレカ上市に向けて、領域経験者の求人もあったのでしょうか。
それであれば、適応拡大する時期に求人が出てくる可能性があると思います。
サバイバル時代をMRが生きていくために
MRさんがサバイバル時代を生きていくためには
- 大手企業の生え抜きとして、社内競争で勝ち残っていく
- 専門領域や疾患を身につけて、業界を渡り歩く
- 規模の大きい会社から小さい会社に着目をする
などが考えられます。
大手企業に新卒で入社し、生え抜きとして勤務していくことは、強みではなくなった時代です。
大手企業は、社員数を減らす一方でしょう。
その中で生き残っていくためには、専門性を高めて業界を渡り歩いていくことも手段の一つです。
プライマリー領域以外の、オンコロジー領域やスペシャリティ領域の専門性を高めるとよいでしょう。
また大手企業から、今後事業を拡大していくであろう新興メーカーへ転職することもおすすめです。
会社を作り上げていく、大きくしていく経験は、大手企業に勤務している人にはできない経験です。
MRがサバイバル時代に生きていく方法は、
- ブルドーザーのごとく働く
- 経験値を高める
- ビジネスを学ぶ
- さまざまなジョブに挑戦する
など、自分がいるテリトリーから抜け出していく意識が大切だと思います。
まとめ
✔︎ 本日の内容
- ギリアド・サイエンシズってどんな会社?
- ギリアド・サイエンシズのパイプライン
- サバイバル時代を生き抜くために
MRさんにとって大切なことは、情報収集です。
得意先の情報を収集していくことは勿論大切なことです。
その上で、今後業界がどのようになっていくことを想像することが大切。
この業界の将来をどのように予想すると良いでしょうか?
未来を予言することは難しいです。
だから、「今起きていること」に着目をするとよいと思っております。
すでに起きている事実、それが加速をして進んでいく可能性があるのです。
今起きていることの一つとして「MRの数が減っている」という事実。
これが加速して減少が進んでいくことは、当然予想できる未来です。
だから今のうちから対策を打つのです。
本日は「ギリアド・サイエンシズ」について紹介しました。
- これまでの起きたこと:C型肝炎・B型肝炎、HIVを戦場としてきたこと
- 今生きていること:JAK市場に参入したこと
- これから起きる未来:JAK市場で適応拡大していくこと
もし突然失職をした時、次の就業機会を掴み取ることができるのか?
掴み取るために、今できることを最大限やりましょう。