「MRを続けるべきか、それともマーケに行くべきか」
製薬会社で働いていると、一度はこの悩みにぶつかると思います。
私自身、MRとして働いた後にマーケティング職へ異動(転職)しましたが、正直に言うと、
👉「想像していた仕事と全然違う」
と感じたのが本音です。
この記事では、
・マーケ職のリアルな仕事内容
・実際の1日の流れ
・年収や評価の実態
・向いている人/向いていない人
を、できるだけリアルに解説します。
MRの次のキャリアを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
製薬会社マーケティング職とは?
一言でいうと、
👉「売れる仕組みを作る仕事」
です。
MRが「目の前の医師に価値を届ける仕事」だとすると、
マーケは「全国の医師にどう伝えるか」を設計する仕事です。
具体的には、
・プロモーション戦略の立案
・講演会の企画
・資材(パンフレット、スライド)の作成
・KOL(キーオピニオンリーダー)との連携
・売上データ分析
などを担当します。
ただし、ここで誤解してはいけないのは、
👉「華やかな仕事ではない」
ということです。
むしろ実態は、
・調整
・会議
・資料作成
この3つでほぼ占められます。
マーケ職のリアルな1日
私のある1日をそのまま書きます。
07:30 出社・メールチェック
朝イチで、部門、メディカル、顧客、取引ベンダー、海外本社などのメールを処理。
MRしか経験のない人にとっては、想像を絶する量のメールが毎日届きます。
プロダクトごと、ヘッドカウントごとに業務量は異なります。
ヘッドカウントが多いブランドは、タスクを振り分けることができますが、ヘッドカウントが少ないブランドは、一人当たりの負担はかなり大きくなります。
もちろん英語メールも普通に来ます。
👉ここで詰まる人は結構多いです。
9:00-11:00 社内ミーティング(部門内)
自社のプロダクトに関する部内の会議です。
テーマはだいたいこんな感じです。
・今月の売上進捗
・競合の動き
・講演会の企画
・日々のタスク進捗の確認
基本的には、タスクがスケジュール通りに動いているのかの状況確認です。
またスタックしていることがあれば、それを解決するための時間になります。
ここがMR業務と大きく異なることで、毎日のように、現状確認→課題の特定→作業、が高速で繰り返されます。
11:00-13:00 社外ミーティング
取引ベンダーとのミーティングも定期的にあります。
・資材作成会社
・WEBセミナー配信、集客会社
・旅行代理店
・市場調査
に加えて、様々なプロジェクトをマネジメントするので、プロダクトごとに多くの会社と付き合いがあります。
また、新たなサービスの紹介をいただいたり、社外のミーティングも多くあります。
13:00 -16:00 社内会議(部門外)
午後は、社内会議で部門外の方々との会議が多いです。
・営業部
・メディカル
・デジタル部門
・研修部門
・コンプライアンス
・薬事や安全性
など、多くの部門との関わりがあります。
それぞれのミーティングに向けた簡単な準備も必要になります。
ここはMRとの大きな違いです。
16:00 KOL対応
医師との打ち合わせ。
・講演内容の相談
・スライド監修依頼
MRの方々から見えている部分です。
ただし、
「医師の一言で全てがひっくり返る」
ことも普通にあります。
医師と面談をしている姿が、MRの接点になるため、これがメインの仕事だと勘違いしているMRさんも多いです。実際は、大量の業務をこなしながら、医師との面談の準備も行なっております。
19:00 講演会などの対応
WEB講演会や、営業主幹の講演会などにも伺い、KOLの講演を聞いたり、対応をしたりします。
同時に慰労会に参加することもあります。
KOLから紹介される最新の学術的知見を得ることが非常に重要です。
同時に、KOLの人間関係などを把握しておくことも重要です。
そのために、夜の時間は会合に出席することになります。
21:00 資料作成
今日1日に参加した会議やミーティングで決まったことを作業する時間が、夜に行う作業になります。
午後会議が入っていない時間に対応することも可能です。
一方で、午後みっちりと予定が入っていると、作業時間が時間外になります。
このため、「製薬会社のマーケティングは激務」と言われる理由がここにあります。
23:00 勉強
この業務を大量にこなしていくだけはなく、勉強が日々重要です
・最新の知見は何なのか?(サイエンス)
・どのように営業部門に伝えること効果的なのか(リーダーシップ)
・市場の分析、課題特定、戦略立案(マーケティング)
・海外のミーティングの準備(英語)
・業務を効率的に遂行するスキル(AI)
大量の業務をこなしながら、毎日自己研鑽が必要になります。
セールを経験し、マーケティングを経験すると、「セールスの時代は、視野が狭く、視座が低かったな」と感じることが多いです。それほど、製薬会社のMRから別のジョブに移行すると沢山の経験を得ることができます。
年収は上がる?下がる?年収は上がる?下がる?
これはかなり気になるポイントだと思います。
結論から言うと、
👉短期的には上がりにくい
👉長期的には上がる可能性あり
です。
理由はシンプルで、
MRはインセンティブ要素が強い
マーケは固定給が中心
だからです。
ただし、
・マネージャー昇格
・ブランド責任者
になると一気に年収は上がります。
MRとマーケの決定的な違い
一番の違いはこれです。
👉「自分でコントロールできる範囲」
MRは、自分の行動で結果が変わります。
しかしマーケは、
・営業の動き
・市場環境
・競合
に大きく左右されます。
つまり、
👉「自分ではどうにもならないストレス」
が増えます。
マーケ職に向いている人
以下に当てはまる人は向いています。
・論理的に考えるのが好き
・データを見るのが苦ではない
・調整役が得意
・長期視点で考えられる
逆に、
・成果をすぐ実感したい
・人と話すのが好き(現場志向)
こういう方はMRの方が向いています。
マーケ職に転職して後悔する人の特徴
これはかなりリアルな話ですが、
👉「MRの延長だと思っている人」
は高確率で後悔します。
理由は、
・顧客と直接会わない
・成果が見えにくい
・調整業務が多い
からです。
実際、
「思っていたより地味だった」
という声はかなり多いです。
それでもマーケ職に行く価値はあるのか?
結論はYESです。
理由は、
👉「キャリアの幅が広がる」
からです。
マーケ経験があると、
・事業開発
・経営企画
・外資転職
など、選択肢が一気に増えます。
これはMRだけでは得られない価値です。
MRからマーケに行くために必要なスキル
重要なのはこの3つです。
① ロジカルシンキング
② データ分析力
③ 英語
特に③は軽視されがちですが、
👉「できる人が圧倒的に有利」
です。
まとめ|マーケは楽ではないが価値はある
最後にまとめます。
・マーケは華やかではない
・調整と資料作成が中心
・短期的な年収は上がりにくい
・しかし長期的なキャリア価値は高い
もしあなたが、
👉「将来の選択肢を増やしたい」
と思うなら、マーケは非常に良い選択です。
次に読むべき記事
・MRからの転職ロードマップ
・MRにおすすめの転職エージェント
・MRから転職して後悔する人の特徴
このあたりも合わせて読むことで、
より具体的にキャリア設計ができるはずです。