患者・医師が製薬企業に求めること
※アフィリエイト広告を利用しています(更新日:2023年8月20日)
こんにちは!Sot@です。
今回は「患者・医師が製薬企業に求めること」についてご紹介いたします。
多くのMRさんは自社製品の売り上げを伸ばすために情報提供に努めます。
他方、あなたの情報提供を受け取るお医者さんは、どのようなことを企業に求めているのでしょうか?
そして、そして医療を受ける側の患者さんは、どののようなことを企業に求めているのでしょうか?
これを知った上で医療機関を訪問することで、意識が今までより少しだけでも変わってくれたら嬉しいです。
医師が製薬企業に求めること
医師が製薬企業に求めることです。
今回ご紹介したい切り口は、インテージヘルスケアが調査した「地域医療に貢献している製薬企業ランキング」です。
全国の医師1万6000人を対象に、製薬企業のMR活動や取り組みを通じて感じている下記の2点を調査。
- 「地域医療における製薬企業の貢献度」
- 「製薬企業に期待すること」
調査結果のポイント
この調査結果から、MRさんが学ぶべきことが見えてくると思います。
●調査結果のポイント
・日々のMR活動も、地域医療への貢献の一環として医師に評価されている
・若手医師は「地域に関する情報提供」、50代以上の医師は「教育・連携の機会」に期待している
・医療従事者向け勉強会の内容として「治療法などの最新情報」や「地域・施設の取り組み事例の共有」などにニーズがあると推察される
つまり、MRさんの活動は地域医療に貢献しているのです。
そして、50代以上のベテランの医師は「教育・連携の機会」を求めていること。
若手医師は「地域に関する情報提供」を求めていること、が見えてきました。
どのような勉強会のニーズがあるのか?についてです。
講演会の企画をする際に、以下のニーズを満たしているのか、確認してみると良いでしょう。
- 最新の治療戦略
- 地域・施設の取り組み事例
つまりは、ここから推察されることは、医師会などとタイアップした勉強会を実施していることが評価に繋がっている可能性が高いです。
実際に、下記の「地域医療に貢献している製薬企業ランキング」をご覧ください。
「地域医療に貢献している製薬企業ランキング」
こちらがインテージヘルスケアのアンケート結果。
2019年の地域医療に貢献している製薬企業ランキングです。
ほとんど?が国内メーカーであることがお分かりいただけるかと思います。
国内メーカーがランキングに連なっている理由や背景を推察しますと、
歴史的に、継続的に医師会とタイアップしている勉強会を実施しているからではないでしょうか?
地域の医師会の求めるニーズに応えていく活動は評価されている、ということでしょう。
では、医師会とタイアップするような企画ができないメーカーは、どのようなニーズを満たしていけば良いでしょうか?
別の項目のアンケート結果から、ヒントがあるかもしれません。
地域医療について製薬企業に期待すること
医師は地域医療について製薬企業に何を期待しているのでしょうか?
この結果から若手の医師は、
地域における他施設の動向に関する情報提供のニーズを3-4割の医師が求めていること
がわかります。
そして、通常のMR活動で基本的なことですが、やはり地域と疾患の幅広く深い知識を提供していることが、
信頼構築に繋がっていくことがお分かり頂けると思います。
- 「地域における患者の特徴」
- 「疾患に関する幅広い情報提供」
- 「エビデンスに基づく薬剤の使用提案」
年末・年始、ちょっと空いた時間に勉強してみても良いかもしれません。
患者さんが製薬企業に求めること
次は、患者さんが製薬企業に求めることです。
製薬企業は社会からじーっと見られているんです。
その中で患者さんの出入りする病院を訪問しているMRさんは、患者さんからも見られているんです。
そんな患者さんは、製薬企業に何を求めているのでしょうか?
調査のポイント
- 調査機関:米国研究製薬工業協会
- 調査内容:新薬の開発や医療制度に関する意識調査
- 対象:全国の20歳以上の男女2,065名の患者さん
- 方法:本年6月にインターネット
調査結果
調査結果について引用いたします。
製薬業界への期待
調査対象者の60%が製薬企業に対して「新しい医療用医薬品(病院で処方される医薬品)やワクチンの促進」を製薬企業に対して期待しています。
その他、
- 「コンプライアンスの遵守(64%)」
- 「医療用医薬品の安定供給(62%)」
- 「医療用医薬品に関する一般市民・患者さん・ご家族への情報提供(52%)」
- 「病気に関する一般市民・患者さん・ご家族への情報提供(50%)」
について半数以上の調査対象者が期待していることがわかりました。
新薬に対する意見
高額な薬剤について使用回避の議論が出ております。
しかしながら、患者さんや今よりも少しでも苦しさを和らげたいと思っていることがわかります。
つまりは、必要とされている領域に画期的な新薬を開発してほしいのです。
医療用医薬品に関する情報量
調査対象者の約半数(47%)が、医療用医薬品に関する情報量が不十分であると回答ております。
患者さんは、病院で薬を処方されておりますが、薬のことは意外とわかっていないのです。
薬局でも説明されないですしね。
もっと患者さん用の冊子が充実していくと良いのかもしれません。
患者さん中心の医療のイメージ
半数以上の調査対象者(56%)が“患者さん中心の医療”として、「医薬品や病院に関する情報を容易に入手することができること」と回答しました。
上述のように、もっと病気に関する分かりやすい情報を容易に入手できるようにすることが企業にも求められているのだと思います。
患者さん自身も医薬品という産業にかなりの期待を抱いております。
製薬企業のあるべき姿として
- 疾患に関する幅広い情報提供を行っていく
- 患者さんにも分かりやすい情報や冊子が届くように活動をしていく
このように活動していくと良いのかもしれません。