【製薬・MRブログ】解雇通告同様のPIPの対策を考えてみた【武田・リリー早期退職】
(更新日:2020年9月19日)



✔︎ 本日の内容
- 武田薬品、日本イーライリーの早期退職制度とは?
- PIPプログラムとは?
- PIPを提案された時のための対策は?(自身の考え)
今後、多くの製薬会社が早期退職制度の導入が進んでいくことでしょう。
その際に、PIPプログラムや同様の提案を受けるMRさんも今後出てくるはずです。
突然その日が来た時のために、対策を考えて見ました。
ご意見ください。
武田・日本イーライリリーの早期退職の話とは?
武田薬品と日本イーライリリーの早期退職プログラムの話です。
過去に記事にしておりますので、ご参照ください。
こちらが2020年9月に発表の日本イーライリリーの早期退職プログラムのお話です。
目次 1 MR終焉時代の始まり?日本イーライリリーが初の早期退職者を募集へ!2 日本イーライリリーとは2.1 国内での主…
そしてこちらが2020年8月に発表された武田薬品工業の早期退職プログラムに関しての記事です。
目次 1 【製薬・MRブログ】MRの転職エージェント登録はマジでオススメ 【武田・リリーの早期退職】 2 自身の経験でオ…
早期退職プログラムとPIPの関係とは?
早期退職プログラムが発表されると、社員は大きく3パターンに分別されると思います。
- 会社に残って欲しい人
- 会社に残っても、辞めてもどちらでも良い人
- 辞めて欲しい人
非常に興味深いことに、早期退職プログラムが発表されると、このような考え方に分別されるのです。
- 会社に残って欲しい人:「次の転職先も見つかるから、割増退職金を貰って会社を辞めたい」
- 会社に残っても、辞めてもどちらでも良い人:「会社を辞めても、残っても、どちらでも良い」
- 辞めて欲しい人:「次の転職先も見つからないから、辞めたくない」
つまりは、早期退職プログラムをそのまま実施すると、このような傾向になりがちです。
- 会社に残って欲しい人が、会社を辞める
- 会社を辞めて欲しい人が、会社に残る
そのため会社も策を考えるのです。
会社を辞めて欲しい人に対して、PIPプログラムを提案するのです。
PIPとは?
PIPとは「業務改善プログラム(Performance Improvement Program)」の略です。
プログラムの目的や内容は、上司が部下に対して「業務の改善」「能力の開発・向上」などの目標と進捗を追っていく面談スタイルが一般的です。
アメリカの企業で導入されたいたため、外資系の日本法人から浸透していったようです。
通常の上司面談との違いは、PIPは人事部や本部長・支店長・部長との面談になるため「会社を辞めたい」と思わせる圧力を感じる面談となるようです。
面談の際に、「このPIPの内容を達成できなかった場合は、降格、降給、または解雇といった処遇を受けることを認める」といった書面にサインさせることなどもあるようです。
そのため突然PIPを提案される時のために、対策を考えておいた方が良いと思います。
✔︎ PIPの内容(例)
- 人事・本部長・支店長との圧力面談
- 達成できないレベルの目標を設定
- 90日などのプログラム期間を設定
- 降格、減給、解雇を受け入れる署名をさせられる
- ローパフォーマーが選定されやすい
- 「辞めたい」と思わせる面談内容
特にPIP経験者から共有で聞く内容は


このように「辞めたい」という気持ちにさせられる面談であるということです。
PIPプログラムが提案された時の対策を考えてみた
ここで、今後多くのMRさんがPIP面談のリスクを抱えることになるでしょう。
そこに向けた予防と、選定された場合の対策を考えてみました。
PIPの予防
まずはPIPに選定されないようにする「予防」です。
✔︎ PIPの予防
- やるべきことはやる
- コンプライアンスを守る
- 行動を記録し、正しく報告をする
予防①「やるべきことはやる」
会社から指示されている「やるべきこと」はやりましょう。
会社は株主のためのものです。
会社は株主に還元するために、「やるべきこと」を指示してきます。
自分の勝手な考えで「そのやり方はイマイチだからやらない」という選択をしてはいけません。
まずは「やり抜く」。この力がないと結局はどこに行ってもダメ。
≫やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
予防②「コンプライアンスを守る」
コンプライアンスは守りましょう。
会社が人を辞めさせたい時に、「コンプライアンス違反」は良い口実になります。
ハイパフォーマーは守られるかもしれませんが、それ以外の人は守ってもらえません。
コンプライアンスは守りましょう。
予防③「行動を記録し正しく報告をする」
MRだと日報です。
日報の入力が細かくなってくるときほど要注意です。
会社に粗探しの材料を与えるものです。
自分の行動を正しく記録して、正しく報告をしましょう。
PIPに選定された時の対策
もしPIPに選ばれてしまっとき、どのように対策をしたら良いのでしょうか?
私自身の考えですが、経験者から聞いた情報を元にまとめて見ました。
✔︎ PIPに選定された時の対策
- 面談前に対策方法をインプットする。
- 面談内容は録音をする。面談前に「会社に残る」「会社を辞めるか」決めておく。
- 面談内容は録音をする。
- 確認をして調べた上で署名をする。第三者機関や弁護士に相談をしながら進める
- 転職エージェントへの相談も開始する。
対策① 面談前に対策方法をインプットする。
面談前に対策方法をインプットしてください。
ローパフォーマーの人であればあるほど、実際の仕事の事前準備も甘い人が多い傾向にあります。
面談相手の人事や支店長も事前準備をして面談をしてきます。
相手にスキがあるとすれば「ローパフォーマーであるアイツだから楽勝だろう」というスキです。
倍返しをしたいのであれば「事前準備」。
≫(オススメの本)営業は準備力: トップセールスマンが大切にしている営業の基本
対策② 面談前に「会社に残る」「会社を辞めるか」決めておく。
面談前に自分の意思は決めておきましょう。
「辞めたい」を思わせるためのプログラムがPIPです。
元々「辞めても良い」と思うのであれば、頑張る必要はないと思います。
面談前に「会社に残る」という意思であれば、その意思を貫きましょう。
相手の心を折るのがPIPですから。
しかしながら一度きりの人生です。
決断をする前に、こちらの本がオススメです。
≫(オススメの本)スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック
対策③ 面談は録音をする
面談は必ず録音しましょう。
面談内容を録音すること自体は、法律には違反になりません。
録音した内容を公開することで会社に不利益が生じた場合は、名誉毀損になる可能性はあります。
相手の同意を得ずに録音をしても「盗聴」ではなく「秘密録音」のため、重要な証拠となります。
ICレコーダーを日頃から用意しておくことをオススメします。
≫(オススメICレコーダー②)はこちら:OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VN-541PC
対策④ 確認をした上で署名をする。第三者機関に相談をする。
PIP面談では、署名をさせられることもあるようです。
この書面には、すぐにはサインをしないことが勧められております。
何故ならば、その書面に記載されている「降格、減給、退職」に同意をすることになるからです。
安易にサインをしてしまうと同意の取り消しが困難になることが多いようです。
一方で「サインが業務命令」であると、サイン拒否が「業務命令違反」になる可能性もあるようです。
そのため、第三者機関や弁護士と相談をした上で署名などの手続きをした方が良いようです。
対策⑤:転職エージェントへの相談を始める。
転職エージェントの登録や相談は早い方が良いです。
特に、現在は転職市場に人が溢れております。
✔︎ 転職エージェントのメリット
- 履歴書を修正してもらえる
- 職務経歴書の書き方の相談
- 転職先の求人やキャリアの紹介
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