【製薬・MRブログ】MRの仕事内容・1日のスケジュール(大学病院編)【就活生必見】
(更新日:2020年10月30日)



就職活動で製薬会社のMRを志望しているけど、イメージが湧かない。
本日はこんな疑問にお答えします。
✔︎ 本記事の信頼性
僕自身、このような内容の情報発信をしております。
✔︎ 僕のMR活動
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✔︎ 本日の内容
- MRの仕事内容(大学病院編)
- MRの1日のスケジュール(大学病院編)
MRの仕事内容
MRの仕事内容について、大学病院を担当していた頃の内容をご紹介いたします。
医局内での自社製品の波及
大学病院担当のMRの仕事は、医局内での自社製品を波及させることです。
トップの教授から、新入医局員まで、満遍なく刷り込んでいきます。
新入医局員のA医師は、いずれ大学病院から基幹病院へと移動します。
その際に、A医師はどちらの会社の製品を使うでしょうか?
- ① 大学病院で働いていた頃に、刷り込まれた製品
- ② 大学病院で働いていた頃に、全く耳にしなかった製品
答えは明白だと思います。
では、MRはどのように自社製品を波及させていくのでしょうか?
✔︎ MRの主な宣伝ツール
- 面談をして宣伝をする
- 説明会をして宣伝をする
- 講演会を通じて宣伝をする(WEB)
① 面談をして宣伝をする
MRのメインの宣伝方法は、1対1で面談をして宣伝をすることです。
そのためにメールや電話でアポイントのお時間をいただきます。
時には、上司や本社の社員と同行して宣伝をします。
② 説明会をして宣伝をする
パワーポイントとプロジェクターにてプレゼンテーションで宣伝する方法です。
医局の先生方が10人とか50人とか集合するカンファがあります。
カンファランス前や後で、10分程度で自社製品の宣伝をします。
お弁当を提供して、ご飯を食べながら医師は話を聞く形式です。
③ 講演会を通じて宣伝をする(WEB)
講演会に参加をしてもらい、全国のエキスパートの医師から専門の診療や研究のインプットの機会を作ります。
そのため講演会の案内状を渡して、一所懸命参加のお誘いをします。
講演スピーカーDrをつくる
大学病院の医師は、ある疾患の専門家であることが多いです。
大学病院には、自社製品の適応の専門医師がいることが多いです。
その医師は、自社製品の価値を全国に発信してくれる医師でしょうか?
その医師は、他社製品の価値を全国に発信する医師でしょうか?
MRは、自社製品の価値を全国に発信する医師を作り出していくこともミッションの一つです。
MRの1日のスケジュール(大学病院担当編)
大学病院担当のMRの1日のスケジュールをご紹介します。
MRの訪問規制
病院には「MRの訪問規制」という規定があります。 「MRの1日」を語る上では、必要不可欠な用語です。
ほとんどの病院が「MRの訪問規制」を敷いております。
これは、「MRの訪問時間帯」、「MRの訪問して良い場所」を病院がルールを作っているのです。
なぜルールを作っているのか。
それは、朝から晩まで、MRがアポイントもなく病院のアチコチに来られたら、患者さんや医療スタッフに迷惑をかけてしまうからです。
病院にはMRの訪問規制があり、MRはいつでも勝手に病院に訪問できるワケではないのです。
地方の大学病院を担当していた頃の1日のスケジュール
地方の大学病院を担当していた頃のスケジュールです。(現在は、訪問規制も変わっていると思います)
この病院の訪問規制は、MRが訪問をして良い時間は「13時〜」というルールのため、下記のようなスケジュールでした。
●8時頃:訪問準備。
・メールの確認。(社内メール、社外メールなど)
・訪問の準備。
・アポイント面談のロールプレイ、説明会の最後の練習など
●12:00頃:医局前訪問
・午前の外来から戻ってくる医師を待つ。外来状況と自社製品の処方状況・有効性・安全性の情報収集
●13:00頃:医局前
・午後の外来に向かう医師に張り付く。午後の外来で、自社製品で改善するような患者に対して処方依頼。
●14:00〜16:00:アポイント面談
・外来関係のない医師とアポイント面談。自社製品の最新のエビデンスを紹介する。
・比較的のんびりと医局にいる医師と、雑談をして、周辺情報を収集する。
・外勤先の病院から帰ってくる医師を待ち、外勤先のネタを仕入れる。
●17:00頃:医局前
・午後の外来から帰ってくる医師を待つ。午後の外来で処方状況を確認していく。
●18:00以降:夜の説明会、web講演会、講演会
・医局説明会があるときは、17時過ぎから準備。
・WEB講演会は18時30分から、19時からなどです。スタンバイをします。
・講演会がある時は、会場にて準備。
●20時〜22時頃、帰宅。
東京の大学病院を担当していた頃の1日のスケジュール
東京の大学病院を担当していた頃の1日です。(これも昔の話ですので、現在は、訪問規制も変わっていると思います。)
この病院の訪問規制は、「完全アポイント制」という形式でした。
しかしながら、「アポイントがある」という体裁で、どのメーカーも朝から晩まで病院におりました。
そのため、下記のようなスケジュールでした。
●7時半〜9時:病院に訪問
・朝、出社しているDrにご挨拶。
・ご案内、ご質問への対応など、ちょっとした用件。
●9時〜12時:アポイント面談
・10時、11時などアポイント面談が入ります。講演会の打ち合わせ、最新のエビデンスの情報提供など
●12:00頃:医局前訪問
・午前の外来から戻ってくる医師を待つ。外来状況と自社製品の処方状況・有効性・安全性の情報収集
・お昼の説明会の準備
●13:00頃:医局前
・午後の外来に向かう医師に張り付く。午後の外来で、自社製品で改善するような患者に対して処方依頼。
●14:00〜16:00:アポイント面談
・外来関係のない医師とアポイント面談。自社製品の最新のエビデンスを紹介する。
・比較的のんびりと医局にいる医師と、雑談をして、周辺情報を収集する。
・外勤先の病院から帰ってくる医師を待ち、外勤先のネタを仕入れる。
●17:00頃:医局前
・午後の外来から帰ってくる医師を待つ。午後の外来で処方状況を確認していく。
●18:00以降:夜の説明会、web講演会、講演会
・医局説明会があるときは、17時過ぎから準備。
・WEB講演会は18時30分から、19時からなどです。スタンバイをします。
・講演会がある時は、会場にて準備。
●20時〜22時頃、帰宅。
病院担当と開業医担当のMRの違い
開業医担当のMRの働き方は、クリニックに訪問をして受付に名刺を出す。
医師の都合がよければ、面会をしていただる。
こんな流れになります。
病院担当もアポイントがあれば、同様の流れになります。
MR力のひとつが「アポイントを取得する力」です。
アポイントを取る必要がないような、ちょっとした用件は、院内で歩きながら対応いたします。
歩いている医師に声をかけて、歩きながら対応をしていくわけです。
歩いている医師に対して、忙しいかどうか、話かけても良いタイミングかどうか、これを見極める力が必要なのです。
これが病院担当の難しさでしょうか。
ルールも関係なく、いつでもどこでも声をかけて、話が長い人は嫌われてしまいますね。
あとは、病院担当は結構しんどいです。大学病院担当はストレスですね。
特に大規模でオピニオンリーダーがいるような大学病院担当になるとストレスマックスです。
社内からも社外からもプレッシャーがあります。
まとめ
大学病院担当は、本当に忙しいです。
心も体も摩り切れます。笑
そのかわり、昇給のペースも速くなります。
今は、のんびり開業医を担当している女性の昇給ペースが最速でしょうが、それに追いつくペースです。笑
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